三日月の絆その4

節介焼き

節介焼き

周りに流されずに、自分を貫くしかなかったのかもしれない。

魔術が使えぬ故に、播磨では異端として排斥された昇には、痛いほどよくわかる苦しみ。

その上、常に自身を暖かく見守ってくれた家族にまで先立たれたら……どうしろと言うのか?

こんな時、どう言葉を掛ければ良いのだろうか?

「大丈夫ですよ」

考えるより先に口が開いた。開いてしまった。

「先輩には馬鹿な節介焼きが一人いるじゃないですか。あいつ、先輩の事をとても気に入っていたましたよ。あいつと一緒にいれば『寂しい』って感じるよりも先に疲労を感じますから。

女癖が悪いですけど、暮崎先輩と同い年の男の先輩がいますから紹介します。とにかくうるさいですけど、絶対に退屈はしません。司影からは滅茶苦茶嫌われてますけど、根は良い人ですから。

それにあと数日もすれば、俺の義理の妹も転校してくるはずです。少々辛辣ですけど正直ですし、性格的に先輩とうまが合うかもしれませんよ」