節介焼き
周りに流されずに、自分を貫くしかなかったのかもしれない。
魔術が使えぬ故に、播磨では異端として排斥された昇には、痛いほどよくわかる苦しみ。
その上、常に自身を暖かく見守ってくれた家族にまで先立たれたら……どうしろと言うのか?
こんな時、どう言葉を掛ければ良いのだろうか?
「大丈夫ですよ」
考えるより先に口が開いた。開いてしまった。
「先輩には馬鹿な節介焼きが一人いるじゃないですか。あいつ、先輩の事をとても気に入っていたましたよ。あいつと一緒にいれば『寂しい』って感じるよりも先に疲労を感じますから。
女癖が悪いですけど、暮崎先輩と同い年の男の先輩がいますから紹介します。とにかくうるさいですけど、絶対に退屈はしません。司影からは滅茶苦茶嫌われてますけど、根は良い人ですから。
それにあと数日もすれば、俺の義理の妹も転校してくるはずです。少々辛辣ですけど正直ですし、性格的に先輩とうまが合うかもしれませんよ」